CHAPTER04書類を書く

事業の概要書

「事業の概要書」は、帰化申請者あるいは申請者の生計を維持している人のうち、個人事業主や会社役員を担っている人の場合に限り作成が必要となる書類です。

 

基本的に事業の概要書は、1つの事業につき1通作成します。
そのため、複数社の代表取締役を務めている場合は、各々の概要書を作成する必要があります。

 

「事業の概要書」の書き方について以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

 

① 対象となる期間

個人事業は前年分(1月~12月)、法人は直前の決算期間を和暦で記入します。

② 商号等

個人事業は屋号を、法人は登記上の会社名を記入します。

③ 所在

個人事業は営業所在地を、法人は登記上の本店所在地を記入します。

④ 開業年月日

実際の開業年月日を和暦で記入します。法人の場合は、 の「会社設立日」を参考にするとよいでしょう。
「登記事項証明書」のページをリンクしていただけると幸いです。

⑤ 経営者

経営者の名前と、帰化申請の代表者から見た続柄(父・兄など)を記入します。

⑥ 営業の内容

主に行っている事業内容をいくつか記入します。法人の場合は、登記事項証明書の「事業目的」を参考にするとよいでしょう。

⑦ 許認可の年月日番号等

営業に必要な許認可を取得されている場合は、取得日と番号を記入します。特に何もなければ「なし」と記入しましょう。許認可を取得している場合は、「許可証等のコピー」を提出する必要があります。

⑧ 営業資本

営業の資本(元手)を記入します。法人の場合は、直近決算の貸借対照表または登記事項証明書の「資本金の額」を参考にするとよいでしょう。

⑨ 従業員数

従業員を雇用している場合は、従業員数と内専従者数を記入します。雇用していなければ「0」と記入します。

⑩ 売上等
  • 事業用財産
    事業用の財産(店舗・大型機械・車両など)があれば記入します。
  • 各項目  
    売上原価、売上高、営業外費用、営業外収益、販売費等、特別利益、特別損失、利益の各項目については、直近決算の損益計算を参考に記入します。
  • 利益
    「利益÷売上高」で計算して記入します。
⑪ 負債
  • 借入年月
    最初に借入を行った年月を記入します。
  • 借入先
    借入をしている個人名、金融機関名を記入します。
  • 借入額
    当初の借入額を記入します。
  • 期末残高
    「対象となる期間」の末日時点での残額を記入します。
  • 返済の方法
    「毎月10万円を自動振替」「随意振込み」などと記入します。
⑫ 借入の理由及び返済状況

借入を行った理由と最近の返済状況を記入します。具体的には「設備投資のために借入を行い、滞りなく返済している」などと記入しましょう。

⑬ 取引先

主要の仕入先や得意先をそれぞれ1~2箇所ずつ記入します。

⑭ 備考

記載は自由となりますが、取引金融機関名などを記入します。

あとがき

申請者あるいは申請者の生計を維持している人が個人事業主や会社役員を担っている場合、帰化申請では「事業の概要書」の作成が必要です。

基本的に1つの事業につき1通作成するため、複数の事業がある場合は各々の概要書を作成しなければなりません。記入方法については、このページを参考にするとよいでしょう。

 

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